ブッダの教えと怪我をしないヨガ①~自律神経は感情に左右される~

皆様初めまして、セルフケアヨガインストラクター(そんな資格があるわけでもなくただ自分の目指すYogaを分かってもらいやすくするために勝手に名乗っているだけです(笑)すみません)の【Yuka】と申します。どうぞよろしくお願いいたします♡

さて、この投稿を開いてくださった方は、『ブッダの教え』か『怪我しないヨガ』というタイトルに引かれてページを開いて下さったのだと思います。ありがとうございます。
Yogaを知らなかった頃の私は、ブッダ=お釈迦様だと言うこともあまり分かっていなかったし、そもそも全く興味がありませんでした。
ですから、ブッダが様々なYogaの修行を行い、最終的に瞑想によって〔悟り〕を得られたこともYogaの勉強をするようになってから知りました。

ブッダ【仏陀】の教え=仏様の教え=仏教=宗教だと思っておられる方は少なくないと思います。私もその一人で宗教と勘違いして少し敬遠していました。(実は『ブッタの教え』は宗教ではありません。)

そんな私が何故ブッダの教えを学ぶようになったかというと、ヨガの哲学がその頃の私にとって難しすぎて何が言いたいのか意味不明だったことがきっかけなんです。(ヨガと仏教では、最終的に目指すものが全く違うのですが、その話はまた次回にお話しますね。)


RYT200(全米ヨガアライアンス200)を受講していた時に先生に薦められてヨーガスートラやバガバットギーターなどの聖典を読んでみたものの「ちんぷんかんぷん」で訳がわかんないよ~状態でヨガ哲学への苦手意識がグーンと高まってしまい、アーサナ(ヨガポーズ)の練習と好きな解剖学の勉強ばかりしていました。

【八支則の効果ってすごいんです!】

そんな私が、八支則(Yogaの段階・行法)ってすごいなぁと感心したのが、

①ヤマ(日常生活で行ってはいけない5つの心得)

②ニヤマ(日常生活で実践すべき5つの行い)

③アーサナの練習

④プラーナヤマ(呼吸法・調気法)

⑤プラティヤハーラ(感覚への意識を深め、繊細に感じること)

⑥ダーラナ(集中・精神統一)

⑦ディアナ(瞑想)

を実践していくと(まだまだ未熟ですが)、、、
あら不思議!自然に〔哲学〕に興味が出てきて「理解したい」と思うようになったんです。

でも、また同じことを繰り返して、せっかくの前向きな感情や時間を無駄にしてはもったいないので、もっとハードルを下げて、わかりやすいところから入ろうと考えたわけです。

れれで、最初に頭に浮かんだのが「ブッタとシッタカブッタ」小泉吉宏さんの漫画で、もともと好きで私の子供たちも読んでいた本なのですが、再読してみると「あっ、これってヨガ哲学と同じやん(関西人です)」と面白いくらいストンストンと心に入ってきました。
そして、次に読んだのが手塚治虫さんの「ブッダ」。これまた漫画でございます(笑)。
ここでやっとインドの思想が理解できるようになったんですね。
ようやくバガバットギーター(神クリシュナと王子アルジュナの対話形式で物語が紡がれる)のイメージが浮かびやすくなって、ある程度理解することができるようになりました。
だんだん哲学が楽しくなってきて今の私は「ブッダの教え」にハマっております。

釈迦(ブッダ)の教えはとてもシンプルで、人々を苦しみから救うことが目的で、お経を唱えたり、仏像を拝むことはなく、今日の仏教とは異なります。
生きていると楽しいことばかりではありませんよね。辛く悲しいこともたくさん乗り越えていかなければなりません。
そんなときに「ブッダの教え」を知っていたら心がスーッと軽くなって、もっと自由で前向きに、そして静かで穏やかな幸せに向かって歩んでいけると私は思います。

私はレッスンの最後に毎回「この豊かな呼吸、穏やかで健やかな毎日、そして全てを許せる寛容な心がレッスンが終わった後もず~っと続きますように♡」と、まるで水戸黄門のこの紋所が目に入らぬか~的な決まり文句を言い続けております。
「寛容」な心=許すという心を持つことは、美と健康にとても良い効果が期待できると思うからです。(心の底から許すって、とっても難しいですよね?私もまだまだ修行中です。)

嫉妬、怒りや悲しみ、孤独といったネガティブな感情に引っ張られて抜け出せないでいると老けるし、病気に向かって行ってしまいます。
人間ですから、そんなネガティブな感情がおこるのは当たり前のことですし、決して悪いことではありません。否定せずに俯瞰してあるがままに受け止めて、自分自身に対しても寛容な心で許し、早めに手放していくことが大事なポイントです。

なぜかと言うと、私たちの健康維持を司る【自律神経は感情に左右される】からです。

【自律神経と感情】

自律神経系は、全身に分布していて、血管、胃、腸管、肝臓、膀胱、性器、肺、瞳孔、心臓、汗腺、唾液腺、消化腺などの内蔵機能を支配しています。
そしてこの自律神経系は、感情や気候、環境等によって様々なホルモンを分泌して体に色々な反応や行動に影響を与えます。

例えば、胸キュンなんて言葉がありますが、好きな人を見ると瞳孔が開いて心拍数が上がりますし、どきどきして変な汗をかいたり、喉がカラカラになったり、、、あ~懐かしい青春の日々(笑)。
大勢の人前でのスピーチなどで緊張したり、厳しい上司に𠮟られたり、ホラー映画などを観て怖い思いをしたりするとトイレに行きたくなります。(加齢とともに頻尿になっていくのはまた少し違います。)


Yogaの立位のポーズやバランスのポーズを練習している時は集中しているのでお腹が空いていることなど感じませんが、レッスンの最後のシャヴァ―サナでリラックスするといきなり「お腹が空いた~」なんて経験はありませんか?
悩み事があって苦しいときは、浅い呼吸になりますが、山登りで山頂に着いた瞬間壮大な景色を見ると自然に大きく腕を広げ胸を開いて深呼吸したくなりますよね。
私たちの体には病気から体を守る〔免疫〕というシステムが備わっていて、常に侵入者(細菌やウイルス)や体内の異物を退治してくれるおかげで病気にならずに健康で幸せな毎日を過ごせるのです。
この免疫を調整している司令官が、脳の中枢にある〔自律神経〕です。

自律神経は、全身の血管や内臓など体内環境を私たちの意思に関係なく〔自律して〕調整してくれています。
この自律神経には、対照的に働く〔交感神経〕と〔副交感神経〕の2つの神経があります。(ポリヴェーガル理論では副交感神経=背側迷走神経と腹側迷走神経と説かれていますが、またいずれお話していきますね。)
交感神経は、主に昼間活動している時や興奮しているときなどに働き、神経の末端からはアドレナリンを分泌します。
副交感神経は、食事のときや、夜休息するとき、笑うときなどに働く神経で、排泄反応も支配しています。神経の末端からはアセチルコリンを分泌します。
この2つの神経は、シーソーのように片方が優位に働くともう片方が控えめに働く拮抗関係にあるのです。
怒っているとき、悲しくて泣いているとき、イライラモヤモヤしている、忙しいとき、慌てているときなどに〔交感神経〕が優位に立ちます。

逆に、リラックスしているとき、幸せを感じているとき、呼吸が気持ちいいとき、愛を感じるとき、すべてに感謝しているとき、排泄がスムーズな状態のときなどは〔副交感神経〕が優位に立ちます。
私たちが理解しておくべきことは、交感神経が優位ばかりでも、副交感神経が優位ばかりでも良くないということです。
副交感神経が優位になり続けると〔やる気の低下〕や〔アレルギー体質〕になったり、また加齢とともに交感神経が優位の状態が続きやすくなったりします。

【喜怒哀楽・あるがままの感情を受け入れ手放す】

「喜怒哀楽」という人間の自然な感情は美と健康維持のために、実はとても必要で大切なものなのです。
「喜怒哀楽」を素直に表現される方は、元気で生き生きと楽しそうで本当に素敵ですよね♡

また、自律神経は感情などの内的条件だけでなく、気候、環境などの外界の条件などにも常に反応して微妙に変化して揺らいでいます。
晴れの日はテンションが上がり体が軽くなってどこかにお出かけしたくなりませんか?
逆に雨の日は「お家でゴロゴロ」していたくなって体がどんどん重く感じて関節などが痛くなったりする方もおられます。
旅先などで便秘になってしまった~なんて体験もされたことある方いらっしゃいますよね。
そうなんです。もうお分かりですよね?
心と身体は繋がっている】のです。
病気にならないように、怪我しないように自分自身で出来ることは、なにかしら?
それは【毎日自分で自分の心と体のご機嫌をとってあげること】を努力することです。
それがYogaなのです♡
Yogaは【自己コントロール】を目指す技術であって、グニャグニャに身体を柔らかく使って、手と足がどうなってるんだこれ??ってポーズを披露するのがYogaではありません。
ですから、体が硬いからとYogaへのチャレンジを諦めてしまってはもったいないのです。
むしろ、体が硬い方や心や体の不調を感じておられる方のほうがYogaに向いていると私は思います。

【自律神経を整えるコツ】

◎生活習慣:毎朝太陽の光を浴びてお白湯を飲む

①朝に太陽の光を浴びる

●体内時計をリセットするため。(体内時計は一日25時間とも言われていて段々と季節ごとにずれてきてしまう)

●セロトニン(幸せホルモン)が出る=鬱予防にも最適。

②コップ一杯のお白湯を飲む

●副交感神経の働きが急激に低下するのを防ぐため。

●食道癌予防

●味覚のリセット

●必ずうがいや歯磨き等で口の中の菌を洗浄してから。

◎メンタル:瞑想または深呼吸をする

●毎日たった1分間だけでもいいので目を閉じてゆっくりとご自分の呼吸を感じてみてください。大切な人たちが頭の中に浮かんできて、自然に感謝の気持ちが湧いてきます。

●深い呼吸は血流を促し、副交感神経の働きを高めてくれます。

   吸う息 1:吐く息 2 の割合で。

●イライラしている時や焦りを感じている時こそ〔腹式呼吸〕の癖をつけましょう。

腹式呼吸は、副交感神経にスイッチを切り替えてくれます。

◎食生活:動物性タンパク質を摂取する

●自律神経の原料はタンパク質です。良質なタンパク質が自律神経の働きを高めてくれます。

●お肉、お魚、卵等と一緒に必ず油脂の酸化を防ぐ抗酸化成分を含む食べ物をとること。

余分な脂肪が血液中で酸化し腸内環境を悪化させるデメリットを防ぐことが出来ます。

例)βカロテン・・人参、ビタミンC・・レモン、ビタミンE・・かぼちゃ

  ポリフェノール・・ワイン、ぶどう、アントシアン・・なすび

最後までお読みいただき本当にありがとうございました。

これから日常生活に生かせるブッダの教えと病気や怪我をしないヨガの知識をシェアしつつ一緒に学んでいきたいと思っていますので、ぜひ、また良かったら覗いてくださいね。

セルフケアヨガインストラクター Yuka

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